進化した家づくりの概念

query_builder 2023/09/09
間取り
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現在当たり前とされていることは、


歴史をさかのぼるとその成り立ちがよくわかり、


同時にその当たり前を今では採用する理由がないこともわかります。



例えば、『貯金』という文化は、


一説によると太平洋戦争の時に浸透したと言われています。


理由は、戦争中は戦争のための資金を外国から集めることが出来ないため、


国民から調達するしか選択肢がなかったからです。



そして、その手段として


当時国営だった郵便局への貯金が奨励されたようなのですが、


当時、金利が高い郵便局にお金を預けておけば、


放っておいてもお金が増えたため銀行への貯金が当たり前になり、


貯金一択の考え方が浸透しました。



今では貯金はまったく増えないものになっているのですが、踏襲されています。



こんにちは。

奥山恵美子です。

では続いて、家づくりの歴史を少し遡りつつ、


それをもとにこれからの家づくりについての考えを述べていきたいと思います。



✔️国民所得倍増計画



かつての高度成長期の真只中、


当時の内閣が打ち出した政策が国民所得倍増計画、


この時、住宅の需要が一気に膨れ上がりました。



そして、国民の多くが家を持つことが当たり前になり、
日本のGDPが一気に伸びました。



当時は、モノ余りじゃなかったので、


家や車や家電といったモノを所有することが幸せの象徴とされ、


急速に普及していったんでしょう。



そして、この時に急速に普及していった住宅が


公団住宅であり、ハウスメーカーの商品住宅です。



コストと工期を圧縮した大量生産型の家が普及したというわけですね。



総二階建てならではの、家族間のプライバシー考慮の


「1階が団らん・2階がプライバシー」


という触れ込みも当時は画期的だったでしょう。



そんなわけで、


持家率が高くなっているのが実情ですが、


では、今なお大量に建てられている


高度成長期以降に急速に普及した商品住宅は暮らしやす

いのでしょうか?



現在のライフスタイルに合致していると言えるのでしょうか?



✔️長期視点で考えるのが鍵



これらの制度が出来た当時と比べ、


現在はいろんなことが変化してきています。


なので、それらに合わせて家のカタチも見直してもいい時期ではないでしょうか。



例えば、家は2階建てが当たり前ですが、


長寿化しつつある現在、


そこに50〜60年住む可能性が高いことから


ホントは平屋にすべきではないでしょうか。



子供たちはやがて家を出ていくし、


歳をとれば足腰も弱ってきて2階に上るのが億劫になる可能性が高く


そうなれば2階につくった部屋は使わない無駄な部屋になるからです。



また、子育て期間中のことを考えても


子供部屋が1階にあった方が確実に使い勝手がいいと思いませんか?



1階に子供部屋があれば、


わざわざ2階まで荷物を持って昇らなくていいので、


自分の部屋に荷物を片付けやすくなるでしょう。


そんなわけで、


これまでの時代に沿ったままの常識に従うのではなく、


これからの時代に沿った考え方のもと


家づくりに取り組んでいただきたいと考えています。



そんな家づくりが出来れば、


より暮らしやすく、より幸せで、より充実した日々を


きっと送ることが出来るのではないでしょうか。



それでは、、、

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